イト・バラダ

イト・バラダは1971年パリ生まれ。ニューヨークとタンジェに在住し制作活動を行う。

イト・バラダは文化現象、歴史的言説、家族神話を学際的に探索することで知られるアーティストである。彼女の作品は映画、写真、彫刻、絵画、版画、テキスタイル、出版などに渡り、インスタレーションはオリジナル作品とファウンドオブジェクトが組み合わせられることが多い。さまざまなアーカイブに関わる制作活動や公共的なプロジェクトに遊び心を持って取り組みながら、バラダは今まで光を浴びてこなかった歴史に光をあて、自律的で自由な日常を取り戻すことを讃えている。

彼女の作品は下記のような施設で広く展示されてきた。テートモダン美術館(ロンドン)、MoMA(ニューヨーク)、ポンピドゥーセンター(パリ)、カルースト・グルベンキアン美術館(リスボン)、ゼツェシオン(ウィーン)、MACBA(バルセロナ)など。バラダの作品は、2022年第4回マリオメルツ賞及び2022年クイーンソーニャプリントアワードなど数々の賞を受賞している。現在、アムステルダムのStedelijk美術館とマサチューセッツ現代美術館にて回顧展が開催されている。

バラダは2006年、タンジェ初で唯一の、名作映画及び記録専門の非営利シネマテークCinémathèque de Tangerを設立し、北アフリカ初の映画文化センター長を務める。また、彼女は近年、染料農園を中心とした、The Mothershipというエコ・フェミニストな農園、レジデンシーを立ち上げるチームを率いている。

イト・バラダの作品を取り扱うギャラリー:Pace GalleryGalerie Sfeir-Semler Galerie Polaris